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子どもを本気にさせる「学校」訪問 [入試へのカウントダウン]

  

 非常に矛盾したことを書いたと思っています。前回、「11月になったら、第一志望校の過去問をどんどんこなしていきましょう」と書きながら、その一方で、「過去問を始められないときは、メモチェを少しずつでもやっていくしかない」なんて。
 過去問を始めたい。始めなきゃいけないけど、始められない。ジレンマですよね。並行してやっていくしかないとはいえ、大きなジレンマを去年、私も体験しました。どこの親も感じる、この中学受験のジレンマを一気に解決できる方法、実は、ないわけではありません。

 それは、子どもが本気になること――――。「なぁんだ、そんなこと」って、おっしゃるかもしれません。でも結局、これに尽きるのではないかと思っています。本気になった子は強いです。偏差値の5ポイントくらい、楽に超えていくのですから!






いつ、子どもは「本気」になるのか?


 第一志望校が決まったとき、子どもは本気になるといわれています。でも、そんな簡単な話ではありませんよね。きっと実感なさっている方も多いのではないでしょうか。
 花蓮の場合、第一志望校が決まっても、あいかわらずのマイペースでした。五年も、六年も、ずっとマイペース。興味のある教科や分野には夢中になるけど、そのほかは…………。苦手な算数は、いっしょになってすこしずつ引っ張りあげたけど、六年の夏が過ぎても、秋になっても、もひとつ本気ではなかった。マイペースな子はたいていそうですが、自分が心から「わかった」と納得して始めて動き出す――――。

 

花蓮が本気になったのは、12月の最後の模試が終わったときでした。結果がストンと心に落ちた――――心から「わかった」のでしょう。そして、バチンと目が覚めたのだと思います。
 この経験から考えたのですが、もっと早い時期に、目が覚めるような体験ができれば、子どもは本気になると思うのです。



 今、私立の中高一貫校は学園祭シーズン。週末は親子でお出かけだと思います。そこで、提案です。そのスケジュールに、一度、地元の公立中学校の学園祭を加えてみてはどうでしょうか。中学受験をしなければ、必ず行くはずの学校を訪ねて体験してもらうのです。
 公立中学校についても、中学受験についても、親はさまざまな情報をもっているけれど、10年ほど生きてきて小学校を体験しただけの子どもは、ほんとのところ、何も知りません。私立と公立の違いも、義務教育なのに私学に進ませたいと考える親の気持ちも。
 地元の公立中学校を訪ねる――――。私立の中高一貫校と落差がある公立中学校の場合、子どもを目覚めさせるために、この方法は使えると思います。(公立中学校が新築だったりすると難しいかもしれません。下調べは必要です!)






トイレに、入ることができなかった!


 うちの場合は、この方法、花蓮が四年生のときに使いました。地元の公立中学校の学園祭に行くと決めたとき、自分の意見は控えて、客観的な事実を伝えるために、花蓮には次のように話しました。

「日本では義務教育といって、小学校で6年間勉強したら、もうあと3年間、今度は中学校で勉強しなければいけないの。どこの中学校に通うかは、住んでいる地区によって決まっていて、花蓮は公立○○中学校に通うことになる。今の小学校で、中学受験をしない子たちはみんな、この中学校に通うから、仲のいいお友だちも、いっしょだね。歩いて通えるから、電車に乗って朝早く出かける必要もない。なにより一番の大きな違いは、入学試験がないこと! テストなしで、全員が入れる。花蓮にも、『どうぞ、来てください』って、言ってくれる。だから、塾に通ったり、家で毎日勉強しなくてもいい。ただね、中学に入るときには試験がないけど、この公立○○中学校から高校に進もうとしたら、そのときには受験しなくちゃならない。今、受験はないけど、中学に入ったら三年後に受験だね」

 花蓮とふたりで出かけた公立中学校。入り口で、「今は△△小学校に通っていますが、中学校はこちらなので、ぜひ見学させてください」と説明して、入れてもらいました。図書館とトイレはうちのチェック項目なので、あちらこちら見学しながら探しました。残念ながら図書館には入れなかったのですが、通りかかった体育館のトイレに入ろうとドアをあけると…………。
 靴を脱ぐタイプのトイレで、むき出しのコンクリートの床の上に、旅館などで外出用に置いてあるカランコロンなる下駄と、原色の緑色のビニールのサンダルが並んでいました。駅のトイレのほうが、よほど明るいかもしれなかった。これを見た瞬間、花蓮は「いい! 私、我慢する!!」と言って、トイレから離れていきました。履物にも、薄暗さにも、すっかり怖じ気づいてしまった。この体験は、花蓮にとって、大きかったようです。

 帰り道、花蓮はこう言いました。
「ありがとう、お母さん。連れてきてくれて…………。私、中学受験する。公立○○中学校には、行かない」


 小学四年生のころの花蓮は、週末になると「テスト、怖いよ~」を連発していました。しかし、地元の公立中学校を訪ねたあとは、二度とそんな言葉は口にしませんでした。本当に、変わりました。塾に通うことも、家庭での学習も、積極的に取り組むようになりました。公開模試の結果を見た父親が、「こんなじゃダメだ! もう、塾やめて、公立中学校に行くか」と言ったときも、花蓮は泣きながら「絶対に塾、やめないもん。公立中学には行かないもん。第一志望校に行くもん」と言って、譲りませんでした。






「この学校には、行かない」という選択肢


 中学受験をするという枠のなかで、A校、B校、C校のどこに行くか、選択しますよね。でも、もっと本質的なところで、中学受験をするかどうか――――中学受験をしないという道もあるということを、子ども自身がはっきりと知っておいたほうがいいと私は思っています。つまり、中学受験をしなければ、A校もB校もC校もない。あるのは、公立中学校、ただ1校だけだということ。

 入試本番まで、ちょうど100日くらいになったとき、もう一度、花蓮を公立中学校に連れて行こうかと思いました。バチンと、目覚めてほしかったから…………。でも、この方法、一度しか使えない。二度は使えなかった。確かに「この学校には行かない」と決めた学校を、二度も訪ねる必要はありませんよね。
 ある意味、残念でした。もっとあとから、公立中学校を訪ねるというカードを切ればよかったとも思いました。ですから、もし親主導で中学受験が始まったご家庭で、まだ地元の公立中学校を訪ねたことがなかったら、どこかでこのカードを切ってもいいと思います。また、公立中学校について、なんとなく知っているという程度なら、ぜひ訪ねてみてください。もし文化祭に行く時間がなかったら、公立中学校の校舎や運動場、体育館など、門の外から確認するだけでもいい。そしてしばらく観察してみるのです。その学校に通う生徒たちは、どんな服装で通っているか。どんな雰囲気の子たちなのか…………。

子どもが何年生であっても、その学年なりに、その子なりに、いろいろなことを感じとって、子どもは目覚めると思います。だって、中学受験をしなければ、自分はその公立中学校に行くしかないのですから。



 子どもが本気になったら、これはほんとうに強いです。傍で見ていても、まったく危なげがない。凄みさえ感じました。当然、過去問に向かう気迫も違ってくる。メモチェだってバッサバッサ仕上げて、しかもしっかり理解していく。短時間で集中して、ものすごい量をこなしていきます。密度が濃いから、同じ一日の学習時間が何倍にも感じられる。


 たとえマイペースであっても、どのお子さんも、何年間か、中学受験のために勉強をしてきています。ベースはもっている。その点には、自信をもっていいと思う。加えて、ギリギリまで力をだしきっていない分、潜在的な余力は計り知れない。頭が疲れていないだけに、本気になったら、ぐんぐん伸びると思うのです。

もし今、子どもが本気になったら――――まだ、あと3ヵ月もある! 
 
花蓮の最後の1ヵ月を思いおこすと、3ヵ月間、本気で取り組んだらすごいことになると思う。だからこそ、親は、使える手があったら、全部使ってほしい。あるときは突き放して、子どもを本気にさせて、またあるときは子どもをおだててのせて、あの手この手いろいろ試して、いっしょに中学受験を走り続けてほしい!!!!!!




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ようこそ!

 

中学受験を終了されて、いろんな感想を綴ったコメントを送ってくださって、ありがとうございました。

お返事を書きました。
今は、おたよりのページの整理が追いつかない状態ですが、少し時間をかけて、また、「風は、うたう」のページにまとめていこうと思っています。

今日も、来てくださって
ありがとう。

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走り抜けたみなさんへ


長い長い間、ほんとうにお疲れさまでした。
親子で走り続けることって、いいときばかりではなくて、むしろ辛いときや、投げ出したくなるときのほうが多い。それが中学受験を終えたときの、私の率直な感想でした。
でも、それを最後までやりとおしたことって、すごいことなんですよ。─── そして走り続けた、おひとりおひとりの日々を思うと、ほんとうによくやってこられたと思います。

決して、結果ではない。後悔しないこと─── それが一番大切だと、私は思っています。だって、それが生きるということじゃないですか。


その大切さを伝えたくて、あえて「全落ち」という言葉を使って、今回の記事は書きました。後悔しない日々の先にこそ、必ず道は開けてくる。たとえ、いま涙を流そうとも、たとえ少し時間がかかったとしても………。 必ず道は開けると、私は信じています。

わが子の居場所が感じられる学校に進学された方も、また合否にとらわれずに、最後までお子さん自身の意志を尊重された方も、みなさんの手のなかには、その結果以上のものが、わが子との間に確かにあると感じていらっしゃるのではないでしょうか。

そして中学受験、道半ばのみなさん、どうか今日一日を大切に。
わが子との一瞬一瞬を大切に、過ごしていってください!

                      <2012年 中学受験体験記>

[かわいい]さくらさんへ
このブログを読んでくださるみなさんへ

さくらさん、このブログが心の支えだったと言ってくださって、こんなに嬉しいことはありませんでした。
わたしのほうこそ、ありがとう!

去年、中学受験を闘った私自身、正直、辛いことが多かった。
受験ですから、競争ですから、それにママ友をつくるのがあまりうまくない私にとって、試行錯誤の日々でした。

ひどく孤独ななかで感じたり、考えたり、また見つけた方法を、できるだけ多くの中学受験をするお母さん方に知ってほしいと思って綴りました。


ひどくムラのある投稿にもかかわらず、
アクセス解析をみると、深夜でも、早朝でも、どの時間帯も、いつも、何人もの方が必ず読んでくださっているということが、
このブログを書き続ける、私の心の支えでした。
心から感謝しています。ありがとう。

                      <2012年 中学受験体験記>

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