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魅惑の「偏差値〇〇からの合格」 [入試へのカウントダウン]









偏差値という言葉に
ともかく弱かった





 すごく魅力的でした。タイトルに「中学受験・偏差値○○からの作戦」とか「偏差値○○からの志望校合格」と入った本やブログ。“偏差値○○”という言葉に、ともかく私は弱かった。○○に入る数字が小さければ小さいほど、ズシッと心に響いてくる。目にすると、スーッと引きつけられて、つい読んでしまう……。この手の本やブログはもちろん、中学受験に関する本を片端から読み漁っていた時期があります。一番の理由は、花蓮の偏差値が第一志望校に足りなかったから。二番めは、大手塾に通ってはいたけれど、中学受験って、どうすれば合格できるのかがわからなかったから。





 振り回されていました。読めば読むほどわからなくなって、また読むという悪循環。とくに、志望校の過去問を分析し、相性や出題傾向から合格を狙うというテクニック本には驚きました。こんな方法があったのかと。

 お読みになった方もいらっしゃると思いますが、過去10年くらいの出題傾向を分析し、
よくでる分野とまったく出題されない分野を親が研究する。そして今年の入試ではどこがでそうかを予測し、その予測に基づいて、捨てる勇気をもつ。すべてをやろうとしない。すごく効率的に思えました。こうした、いわゆる合格テクニック本が推奨する方法で、実際に合格された方もいらっしゃるようですが、花蓮の中学受験を経験した今では、ちょっと注意なさったほうがいいと思っています。あくまでも私見ですが
 というのも、去年、花蓮が実際に受験したある学校では、まるでこうした書籍を見透かしたかのようなことが起きたからです。詳しく説明しましょう。









花蓮がであった
志望校のフェイント





 学校説明会では、今度の入試について、各教科の先生から出題の狙いや注意事項などが説明されますよね。その学校では算数の大設問で、特殊算のなかの1つが2年続けて出題され、次の年はでない、その翌年からまた2年続けて出題され、次の年はでない、というパターンが繰り返されていました。花蓮が受験する前の年がちょうどでない年にあたっていたから、今年は要注意だなと思っていました。すると手元に配られたプリントに、はっきりとこの出題傾向が書かれていて、壇上にのぼった算数の先生も、2年続けて出題、次の年はでないという点にわざわざ触れ、「ですから、今年はもうお分かりですよね」とおっしゃいました。 




 でると思いましたよ、絶対に。ああ、これで苦手な算数の1題はなんとか事前に準備できる、そう思って花蓮にも話しました。そして実際にその特殊算に力をいれました。さすがに数ある特殊算のなかで、それ1つに絞ってほかはまったくやらないという勇気はなかったので、全体をやるなかで比重をかけてやりました。
 でも、でなかった。1題も!








 同じことが、理科でも起きました。毎年、時事関連の問題が1題出題されていたのですが、プリントではその点が取りあげられていて、壇上にのぼった理科の先生のお話を聞くと、明らかに今年はあのニュースが絡んでくるに違いないと思いました。で、これも事前に準備しました。花蓮の校舎には理科の専任講師の先生がいらっしゃったので、直接手紙を書いて、「どうか、ご内密に」と念押しまでして、どの程度、準備すればいいのかをお尋ねしました。
 でも、でなかった。こちらも、まったく!









追い込みの時期だからこそ、
情報に振り回されない






 塾の理科の先生が電話でおっしゃった言葉を、今でもよく覚えています。
「実は、お母様方からこういったご質問をいただくことがけっこうありまして。志望校の学校説明会で、先生がこんな話をしていらっしゃった。今年の入試では○○に注意してくださいとか、はっきり出るとは言わないけど、出そうなニュアンスだったとか。でも、こういってはなんですが、実はあんまり出たことがない。お母さん、学校の先生のおっしゃることをそのまま真にうけないほうがいいと思いますよ。それよりは、地道にメモチェをやったり、苦手分野の基礎を固めたりしたほうがいい」




 花蓮には
塾の先生の言葉どおりに伝え、地道にメモチェをやり、苦手分野の基礎固めをし、加えて志望校の先生がおっしゃった時事ニュースはかなり入念に準備したのでした。結局出なかったけれども、無駄だったとは思っていません。志望校の先生がおっしゃったことだから、準備しておいてやはり安心でした。とはいえ、いま考えると、顔が赤くなるのも事実です。「どうか、ご内密に」だなんて……。一所懸命で、見えなかったとはいえ、お恥ずかしい限りです。





 過去問にトライすると、合格最低点が目の前につきつけられて、クリアできるかどうかがシビアな問題になってきます。教科によって、また出来によってはショックを受けることもある。つい合格テクニックに走りたくもなる。ましてや入試までの日にちがどんどん減ってきて、時間のなさを痛感したころから、親である私も、精神的に追い詰められていきました。しかし、大切な時期だからこそ、“振り回されないで!”といいたいです。小手先のテクニック本や錯綜するさまざまな情報に。志望校のフェイントに出会った花蓮自身の体験と、そして塾を最大限に活用するという根本に立ち返ってほしいからです。









思いきって、
塾に、言いたいことを言おう





 そもそも、塾に通うメリットって、何でしょうか?
 中学受験を終えて、私にとって一番大きかったのは、2月1日からの
入試本番でした。花蓮と私にとって未体験の数日間を、どう切り抜けるか――○にせよ×にせよ、あのピリピリした数日間、プロの適切なフォローアップが受けられたことだった、と思っています。まったく体験したことがなかったから、○も×も、その結果をどう受けとめるか、翌日はどう対応するか、判断を迫られました。結果がその日に出るから、睡眠にも影響してきますよね。そして翌日の結果に反映されますよね。



 入試本番で、わが子がより適切なフォローアップが受けられるように、そして3日間で確実に合格を勝ちとるために、根本に立ち返って、塾をどこまでも活用してほしいと思っています。第一志望校と併願校などのわが家の事情、そしてわが子の学力や教科バランスなど、相談したいことや知っておいてほしいことがあったら、本音で塾と話し合ってください。わからないことや気になることは、どんな些細なことも、たずねてください。今、塾とぶつかっておくことが、入試本番3日間のわが子のフォローに跳ね返ってくる。これは大事な時期の六年生はもちろんですが、五年生や四年生のお母さんにとっても、同じ状況であると思います。


 花蓮の通っていた校舎では、入試30日前になって、計算と漢字のプリントが配られました。「早起きして、1日1枚ずつやろう」という趣旨でした。毎朝、自分で決めた漢字と計算をやっていた花蓮にとって、このプリントはさらなる負担でしかなく、電話をかけて率直に「これ、やらなきゃいけませんか?」と、お尋ねしました。答えは、
「みなさんにお配りしていますが、実は、早起きの習慣のないご家庭に向けたものです。このプリントの計算問題もそんなにやさしくはないので時間をとるでしょうし、計画をたてて、毎日の計算をやっているのであれば、必要ありません」



 無視してよい――聞いてよかったと思いました。時間はますます貴重になってくるし、塾から配布されたプリントや指示に迷うこともある。その都度、ぜひ尋ねてください。そしてわが子の様子を観察し、子どもの体調を一番に考えて、プリントも、テストも、日特も、はたして本当に必要かどうか、最終的には親が自信をもって判断してあげてほしいと思っています。





 進学塾とは、大手であれ個人経営であれ、教育業界のサービス業だと私は思っています。中学受験がこんなにも広範囲にわたり、しかも細分化した今、塾の力を借りないでやっていくのはハッキリいって至難の業。でも、言いたいことは言いましょう。要望があれば口に出してしっかり伝えましょう。わが子のために。
 だって、主役はわが子なのですから。そしてその応援団長が親なのですから。六年生であれば、この時期、多少の無理はきいてもらっていいと私は思います。お支払いした金額を考えても、またわが子の合格を切に願う気持ちからも。









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ようこそ!

 

中学受験を終了されて、いろんな感想を綴ったコメントを送ってくださって、ありがとうございました。

お返事を書きました。
今は、おたよりのページの整理が追いつかない状態ですが、少し時間をかけて、また、「風は、うたう」のページにまとめていこうと思っています。

今日も、来てくださって
ありがとう。

                      <2012年 中学受験体験記>

[かわいい]ゆのさんへ [かわいい]輝ママさんへ 
[かわいい]さくらさんへ [かわいい]アルゴさんへ 
[かわいい]みどりいろさんへ [かわいい]chanchanさんへ

[かわいい]そして最後まであきらめないで
走り抜けたみなさんへ


長い長い間、ほんとうにお疲れさまでした。
親子で走り続けることって、いいときばかりではなくて、むしろ辛いときや、投げ出したくなるときのほうが多い。それが中学受験を終えたときの、私の率直な感想でした。
でも、それを最後までやりとおしたことって、すごいことなんですよ。─── そして走り続けた、おひとりおひとりの日々を思うと、ほんとうによくやってこられたと思います。

決して、結果ではない。後悔しないこと─── それが一番大切だと、私は思っています。だって、それが生きるということじゃないですか。


その大切さを伝えたくて、あえて「全落ち」という言葉を使って、今回の記事は書きました。後悔しない日々の先にこそ、必ず道は開けてくる。たとえ、いま涙を流そうとも、たとえ少し時間がかかったとしても………。 必ず道は開けると、私は信じています。

わが子の居場所が感じられる学校に進学された方も、また合否にとらわれずに、最後までお子さん自身の意志を尊重された方も、みなさんの手のなかには、その結果以上のものが、わが子との間に確かにあると感じていらっしゃるのではないでしょうか。

そして中学受験、道半ばのみなさん、どうか今日一日を大切に。
わが子との一瞬一瞬を大切に、過ごしていってください!

                      <2012年 中学受験体験記>

[かわいい]さくらさんへ
このブログを読んでくださるみなさんへ

さくらさん、このブログが心の支えだったと言ってくださって、こんなに嬉しいことはありませんでした。
わたしのほうこそ、ありがとう!

去年、中学受験を闘った私自身、正直、辛いことが多かった。
受験ですから、競争ですから、それにママ友をつくるのがあまりうまくない私にとって、試行錯誤の日々でした。

ひどく孤独ななかで感じたり、考えたり、また見つけた方法を、できるだけ多くの中学受験をするお母さん方に知ってほしいと思って綴りました。


ひどくムラのある投稿にもかかわらず、
アクセス解析をみると、深夜でも、早朝でも、どの時間帯も、いつも、何人もの方が必ず読んでくださっているということが、
このブログを書き続ける、私の心の支えでした。
心から感謝しています。ありがとう。

                      <2012年 中学受験体験記>

 コメントのお返事について

お便りのお返事のページが、「あなたに エールをおくる」のなかにあります。
最初、お返事はいつも、トップページに掲載し、そのあと、消してしまわずに、お便りのページに移動します。このブログを読んでくださっている、みなさんに向けたメッセージでもあるので。
タイトルは「風は、うたう」────いつでも、どうぞ、訪ねてみてください。

                      <2012年 中学受験体験記>

  風のように

さわやかに吹く風のようでありたい。
ブログデザインのイメージ「草原の風」は、私のテーマのひとつです。

                      <2012年 中学受験体験記>