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視点を定め、学校を比較する  [偏差値に左右されずに、学校を選ぼう]

 

  秋の学園祭シーズン、休日はきっと、大忙しですよね。たくさんある中高一貫校のなかから、第一志望校、そして親として絶対に落としたくない学校をどうやって見つけるか。





図書館とトイレに注目してみた

  各学校を比較するわけですから、わが子の個性をふまえて、自分なりの視点を決めて、学校を訪ねてみましょう。

うちの場合は、花蓮が本好きだったので、どの学校も図書館には必ず足を運びました。蔵書総数はもちろん、広さ、机や椅子などの配置…………。並みの公立図書館より充実していそうな学校もあるし、蔵書の数は多くても、スペースの関係で入れ替え式、工夫している学校もある。また、背表紙を見て歩くだけでも、環境問題など現代社会への関心の高さがうかがえたり、職業についての本を並べたコーナーがあってキャリアにかなり力を入れていると感じられたり、その学校の特色が伝わってきました。

もう1つ、必ずチェックしたのが、トイレ。女の子ですから、個室の数と広さは充分かどうか、サニタリーボックスの使い勝手、また鏡の大きさや照明…………。施設の新旧は、私にとってはあまり問題ではありませんでした。古くても、よく手入れがゆきとどいていればOK。光は蛍光灯だけでなく、できれば自然光も入ってきてほしい。鏡は大きいほうがいい。全身が映る鏡があれば、なおいい。花はあってもいいけれど、さり気なく置いてほしい…………全部、まったく個人的な好みです。女の子にとって、トイレは、身だしなみを整える大切な場所。そして学校生活のなかでいろんな出来事があったとき、自分を見つめなおしたり、気持ちを立て直したりする場所でもあると思います。トイレ1つをとっても、その学校が感じられる…………。

 

 


積極的に話しかけてみよう

 

  学園祭に出かけたら、在校生にできるだけ話しかけてみましょう。きっかけとして、私はよく場所をたずねました。「図書館は、どこですか」「礼拝堂はどちらですか」「○○部へはどういけばいいのですか」などなど。すると、たいてい案内してくれました。

その道すがら、今度は学校生活について質問しました。「何年生?」「何部?」くらいから入って、学園祭の準備はどんなだったか、そして普段のクラブ活動の内容をたずねました。さらに、相手が一年生だったら学校にすぐ馴染めたか、ついていくのが大変な科目はあるかどうか、五・六年生には、学年が進むにつれて学園生活はどう変わったか…………。

返事の内容はもちろん大切な情報ですが、むしろ、その表情や言葉遣い、会話をやりとりするときのテンポ、反応の仕方などから、いろんなことを感じました。何人かと話すと、その子の個性もあるけれど、在校生共通の雰囲気、トーンのようなものが浮かびあがってきます。あるいはもっと具体的に、「花蓮と友達になれそうだな」とか「素敵だけれど、ちょっと雰囲気が違うなぁ」といった感想をもったこともありました。

 





わが子の表情をキャッチしよう


学園祭のときにはトイレもきれいにカラフルな飾りつけがしてあったり、図書館も入れなかったりする場合があります。わが子がいい感触を持っている学校へは、お祭りのときとは違った普段の顔を、授業見学会や体験授業、学校説明会などで確認してみましょう。自分なりの視点をもって、ぜひ比較してみてください。

  また逆に、親が先に学校説明会でチェックして、「いいな」と感じた学校の学園祭や体験授業に、子供といっしょに出かけてみましょう。両方を平行して、学校選びを進めてくださいね。どのやり方がいいなんてこと、ないと思う。自分なりの視点をもつことが大切なんだと思います。また、偏差値が高い学校は、最初、何となく敷居が高く感じたりしましたが、気にせず、どんどん出かけました。いろんな学校を見ることで、親の目も磨かれると思ったからです。

注意点が1つ。「この学校、いいよね」「素敵ね」といった言葉を親のほうから口にしないこと。どうぞ、親の考えを押しつけたり、誘導しないであげてほしいなと思っています。帰り道、何気なさそうに「どう?」くらいにとどめて、わが子の様子をようく観察してみてください。わが子の微妙な表情の違いをキャッチしてあげてください。

 

 

 

親としての自分を信じよう

  「第一志望校」が子供の考えと意思を尊重して選ぶものだとすれば、「親として絶対に落としたくない学校」は、親の考えと意思が優先します。ポイントは1つだけ。出かけていった学校(この場合は学園祭ではなく、普段の学校)を移動しているときに、その学校で過ごしているわが子のイメージが、ふっとわいてくるかどうか。

キャンパスを歩いている姿。図書館で本を読んでいる姿。部活で汗を流している姿…………。どんなシーンでもいい。わが子が居心地よさそうに過ごせそうか。もっと言えば、わが子の居場所があるかどうか。



学校に出かけたら、目を閉じて、偏差値一覧表から離れましょう。そしてわが子に焦点をあててみましょう。大事なわが子にとって、この学校はフィットするのか…………。わが子のことを一番よく知っている、親としての、自分の感覚を信じましょう。そうして、決断してくださいね。







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過去問進行表をつくりましたか [入試へのカウントダウン]


 秋になって始めた過去問。順調ですか? どんなふうに進んでいらっしゃいますか? 

去年の今ごろ、国語だけはなんとか予定どおりに進んでいたものの、ほかの教科に関しては、花蓮はすこしもはかどっていませんでした。理由は簡単。自分の課題が終わっていなかったから。算数は「考えよう」の2回めを黙々と続けていたし、学校が始まったせいもあってメモチェは思うようにはかどらなかった。花蓮の場合、過去問がはかどらないというより、開始できなかったというほうが正しいです。

 過去問に取り組みたいのだけど、取り組めない。焦ります。そこで、お勧めしたいのが過去問進行表を作ること。これは2種類、作りました。

 

まず、過去問スケジュール表を作る

1つめは、どんなものでもよいので、自由に書きこめる余白の多いカレンダーを用意。10月、11月、12月、そして来年の1月分まで4ヶ月分を準備して、過去問のスケジュールを〇〇校・国語といった具合にできるだけ具体的に入れていきます。同時に1月のお試し受験の予定も書きこんでおきます。

 年内の日曜日はテストと日特でつぶれるので、実質、過去問のための時間がとれるのは、土曜日の午前と祝日、冬休みだけ。塾のない日の夜、過去問を強行するという方法もあるし、冬季講習会中と1月に入ってから予定されている合格力ファイナルのテストを受けなければ、さらに過去問のための時間は増えます。過去問に取り組める日に丸印をつけると、何日くらいあるかがよくわかりました。実際には、意外に少なくて驚きもしました。
 でも、学校がない冬休みは、冬期講習を受けながらも、集中的に過去問に取り組めます。ポイントは、本番さながらに全教科を通して過去問に取り組む日を、何日か確実に用意しておくこと(とくに12月と1月)。また、土曜日は全教科やろうとせずに、2教科、あるいは1教科だけでもいいから取り組んでみることだと思います。




親は、志望校の配点をチェックする

過去問への不安――――それは志望校への不安でもあるのですが、これは実際にやってみることで解消されていきます。だから、いろいろとやらなくてはならないことあるけれど、11月からは過去問の優先順位をあげましょう。そして、第一志望校の全教科に取り組んで、できる限り進めていきましょう。点数よりも、①傾向を知ること ②時間配分をつかむこと――――この2つが大切。
 国語は韻文が必ず出題される、算数は答えだけでなく式や考え方を書かなくてはならない、理科や社会といえども、文章量が多く、かなりの読解力が必要などなど、その学校の特色を、子ども自身が体験して、感触をつかむ。

 そして親としては、配点に注意して、子供にアドバイスすることだと思います。例えば、とくに算数。どの問題も答えだけを記入、配点がほぼ同じ学校なら、苦手な分野の問題や時間がかかる問題は空欄でも、ほかを確実に解いていくことで合格点に到達できます。しかし、問題によって配点が大きく異なる学校では、610点の問題(たいてい式や考え方を書く問題)が2~3問出題されたとき、どれも空欄だと厳しい。なんとか線分図だけでも描こう、途中まででもいいから式を書こう、全部は無理でもできそうなものから何か書いていこうと、子供に話してあげることができると思います。配点に注意することで、各教科、すこしでも合格に近づくためのポイントが見えてくる。

 子どもはどんどん過去問をこなして、親は配点をチェック。そして過去問をみてくださった先生からは、合格するためには、「この問題は正解できるように」といった指摘が返ってくる。ふり返るときには、先生からのアドバイスと親が気づいた配点ポイントをあわせて、子どもといっしょに整理してみてください。ふり返りの時間を有効に使って、親子で志望校の合格に向かっていってほしい!




過去問を提出して、年越しを迎えよう


 過去問進行表の1つめがスケジュール表だとすると、2つめはチェック表です。次々に過去問をこなしていくために、各教科、どこまで進んだか、何が残っているのか、一覧表にして、確認しながら進めていきました。


過去問チェック表.doc


ファイルを開いてみてください。イメージとしてはこんな感じです。

1)受験する学校別に作ります。
2)
空欄には、実際に過去問に取り組んだ日付、提出した日付などを書きこんでいきます。「ふり返り」とあるのは、返却後、先生の書きこみを見て、親子でふり返る時間のこと。過去問をやった直後の、採点や直しなどは「トライ」の項に含めていました。
3)
過去問をやり終えたら、提出はまだでも、1教科ごとにすぐ、次にトライするところの四角をマーカーや色鉛筆で囲っておきます。これで、各教科、次にやるべき年度がはっきりしてきます。あとは教科ごとの進行状況をみながら、優先順位をきめていけばOK。
4)
複数回受験のある学校は、1回め、2回めなど、日程ごとに作ったほうが便利。

注意点としては、過去問をやった直後のふり返りに、時間をかけすぎないこと。また子どもは第一志望校ばかりをやりたがるので、「親として絶対に落としたくない学校」などを、上手にはさみこんでいくことだと思います。

*実際に私が使っていたのは、1センチ方眼のA3サイズの用紙に、手書きで線を引いたものでした。今回、作り直したものとは、縦軸と横軸が逆で、横に細長かった。掲載できないので、こういう形になりましたが、形式はなんでもいいと思います。過去問の実行、提出、返却がしっかりと把握できれば。


 第一志望校は5年分、親として絶対に落としたくない学校や押さえ校などは3年分、それぞれの学校ごとに一覧表を作りました。12月くらいになると、子どもものってきて、「もうひとつやろう」となります。そんなとき、次はどの学校の、何年度の、どの教科をやればいいのか? このチェック表のおかげで、全体を眺めながらすぐに決めることができました。
 また日能研の場合、過去問を提出するときは一年分だけ、返却は一週間後でしたから、子どもの手元に返ってくると同時に、次が出せるように進めたかった。つまり、うちの子の過去問が、どの教科も、いつも先生のところにあって、見てもらっている状態にしたかったのです。
 冬休みは、先生方の返却もスピードアップ。教科によっては、その日に返ってくることもありました。だから、なおさら、次々にどんどん仕上げていきたい。チェック表を見れば、先生の手元にあるかどうか、一目瞭然。すぐに確認できます。

 去年、花蓮が失敗したのは、最終提出日。過去問の進め方は、教科によって、最新年度から過去にさかのぼっていくケースと、古いものから順番に最新年度へ進むケースがありますよね。同じように、いつまで過去問が提出できるのかも、教科担当によって異なりました。

 花蓮のクラスでは、年が明けると算数は終了。もう見てもらえないと知ったときには焦りました。年内にもっと仕上げて、順番に提出しておけばよかったと後悔したけど、遅かった。反対に、国語は1月の半ばくらいまでみてくださいました。教科によって、あるいは先生によって、最終提出日は違ってくる。早めに直接、塾に電話して確認しておけばよかったと反省しています。
 目標は冬期講習会もふくめて、できるだけ年内に提出すること。細かいことですが、12月中の冬季講習会、提出できる最後の日には、どの教科も過去問を提出して、年越しを迎えましょう。そして大晦日やお正月のお休みで、できるだけ過去問に取り組んで、新年早々またすぐ提出できるよう、スケジュールをたて、準備しておきましょう。



理科と社会、メモチェで追いあげる!

過去問スケジュール表はすでに作っていらっしゃる方も多いかもしれません。また計画通りに進んでいて、過去問チェック表など必要ない方もおいででしょう。一方で、去年の花蓮のように、なかなか過去問に取り組めない方もいらっしゃると思います。過去問に取り組めない場合は、理科や社会のメモチェを毎日少しずつでも進めて、追いあげていくしかありません。

 去年の花蓮は、この時期、理科のメモチェは2回めをやっていました。社会のメモチェにいたっては、夏に「手痛い社メモチェの失敗」に書いたように、全問解いていたため、なんとまだ1回めが終わっていませんでした。そう、ちょうど社会の先生に泣きついたのが今ごろ。そして「社会は、宿題の栄冠よりメモチェ! グレーゾーンだけ!!」と先生に教えてもらったとおりに方針をチェンジ。大変でしたが、今の時期に、理科も社会もインプットとアウトプットを繰り返しやっておかなければ、後からもっと苦しかっただろうと思います。

 公開模試の星の数が気になりますよね。毎日、かなり勉強しているのに、結果に結びつかなくて、なかなか本気にならない花蓮にイライラすることもありました。でも、あるとき、算数の「考えよう」にだけは精通し始めた花蓮が、最終ステージのテキストの問題を見て「あ、これ前期のテキストの『考えよう』と同じ問題だよ。花蓮、解き方、すぐ説明できるよ」と言ったのです。調べてみると、まったく同じ、数字までいっしょ…………。そのときでした。花蓮は花蓮なりにできることをやっていると、ほんとうに私が理解したのは。「もっともっと」と、親の私のなかには、際限のない欲があるけれど、そんな親のまなざしを感じながら、でもいつだって、子どもの花蓮は花蓮なりに自分のできることをやってきたのだと。

 中学受験は結果が求められる世界です。でも、今日やったことが、仮に結果に結びつかなかったとしても、無駄なことなど、ひとつもないと思う。そう思うと、中学受験って何なのだろう。花蓮と私にとって、いったい何なのだろうか…………。走り続けるなか、ふと立ち止まって考えこんだのが、深まる秋のちょうど今ごろのことでした。




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子どもを本気にさせる「学校」訪問 [入試へのカウントダウン]

  

 非常に矛盾したことを書いたと思っています。前回、「11月になったら、第一志望校の過去問をどんどんこなしていきましょう」と書きながら、その一方で、「過去問を始められないときは、メモチェを少しずつでもやっていくしかない」なんて。
 過去問を始めたい。始めなきゃいけないけど、始められない。ジレンマですよね。並行してやっていくしかないとはいえ、大きなジレンマを去年、私も体験しました。どこの親も感じる、この中学受験のジレンマを一気に解決できる方法、実は、ないわけではありません。

 それは、子どもが本気になること――――。「なぁんだ、そんなこと」って、おっしゃるかもしれません。でも結局、これに尽きるのではないかと思っています。本気になった子は強いです。偏差値の5ポイントくらい、楽に超えていくのですから!






いつ、子どもは「本気」になるのか?


 第一志望校が決まったとき、子どもは本気になるといわれています。でも、そんな簡単な話ではありませんよね。きっと実感なさっている方も多いのではないでしょうか。
 花蓮の場合、第一志望校が決まっても、あいかわらずのマイペースでした。五年も、六年も、ずっとマイペース。興味のある教科や分野には夢中になるけど、そのほかは…………。苦手な算数は、いっしょになってすこしずつ引っ張りあげたけど、六年の夏が過ぎても、秋になっても、もひとつ本気ではなかった。マイペースな子はたいていそうですが、自分が心から「わかった」と納得して始めて動き出す――――。

 

花蓮が本気になったのは、12月の最後の模試が終わったときでした。結果がストンと心に落ちた――――心から「わかった」のでしょう。そして、バチンと目が覚めたのだと思います。
 この経験から考えたのですが、もっと早い時期に、目が覚めるような体験ができれば、子どもは本気になると思うのです。



 今、私立の中高一貫校は学園祭シーズン。週末は親子でお出かけだと思います。そこで、提案です。そのスケジュールに、一度、地元の公立中学校の学園祭を加えてみてはどうでしょうか。中学受験をしなければ、必ず行くはずの学校を訪ねて体験してもらうのです。
 公立中学校についても、中学受験についても、親はさまざまな情報をもっているけれど、10年ほど生きてきて小学校を体験しただけの子どもは、ほんとのところ、何も知りません。私立と公立の違いも、義務教育なのに私学に進ませたいと考える親の気持ちも。
 地元の公立中学校を訪ねる――――。私立の中高一貫校と落差がある公立中学校の場合、子どもを目覚めさせるために、この方法は使えると思います。(公立中学校が新築だったりすると難しいかもしれません。下調べは必要です!)






トイレに、入ることができなかった!


 うちの場合は、この方法、花蓮が四年生のときに使いました。地元の公立中学校の学園祭に行くと決めたとき、自分の意見は控えて、客観的な事実を伝えるために、花蓮には次のように話しました。

「日本では義務教育といって、小学校で6年間勉強したら、もうあと3年間、今度は中学校で勉強しなければいけないの。どこの中学校に通うかは、住んでいる地区によって決まっていて、花蓮は公立○○中学校に通うことになる。今の小学校で、中学受験をしない子たちはみんな、この中学校に通うから、仲のいいお友だちも、いっしょだね。歩いて通えるから、電車に乗って朝早く出かける必要もない。なにより一番の大きな違いは、入学試験がないこと! テストなしで、全員が入れる。花蓮にも、『どうぞ、来てください』って、言ってくれる。だから、塾に通ったり、家で毎日勉強しなくてもいい。ただね、中学に入るときには試験がないけど、この公立○○中学校から高校に進もうとしたら、そのときには受験しなくちゃならない。今、受験はないけど、中学に入ったら三年後に受験だね」

 花蓮とふたりで出かけた公立中学校。入り口で、「今は△△小学校に通っていますが、中学校はこちらなので、ぜひ見学させてください」と説明して、入れてもらいました。図書館とトイレはうちのチェック項目なので、あちらこちら見学しながら探しました。残念ながら図書館には入れなかったのですが、通りかかった体育館のトイレに入ろうとドアをあけると…………。
 靴を脱ぐタイプのトイレで、むき出しのコンクリートの床の上に、旅館などで外出用に置いてあるカランコロンなる下駄と、原色の緑色のビニールのサンダルが並んでいました。駅のトイレのほうが、よほど明るいかもしれなかった。これを見た瞬間、花蓮は「いい! 私、我慢する!!」と言って、トイレから離れていきました。履物にも、薄暗さにも、すっかり怖じ気づいてしまった。この体験は、花蓮にとって、大きかったようです。

 帰り道、花蓮はこう言いました。
「ありがとう、お母さん。連れてきてくれて…………。私、中学受験する。公立○○中学校には、行かない」


 小学四年生のころの花蓮は、週末になると「テスト、怖いよ~」を連発していました。しかし、地元の公立中学校を訪ねたあとは、二度とそんな言葉は口にしませんでした。本当に、変わりました。塾に通うことも、家庭での学習も、積極的に取り組むようになりました。公開模試の結果を見た父親が、「こんなじゃダメだ! もう、塾やめて、公立中学校に行くか」と言ったときも、花蓮は泣きながら「絶対に塾、やめないもん。公立中学には行かないもん。第一志望校に行くもん」と言って、譲りませんでした。






「この学校には、行かない」という選択肢


 中学受験をするという枠のなかで、A校、B校、C校のどこに行くか、選択しますよね。でも、もっと本質的なところで、中学受験をするかどうか――――中学受験をしないという道もあるということを、子ども自身がはっきりと知っておいたほうがいいと私は思っています。つまり、中学受験をしなければ、A校もB校もC校もない。あるのは、公立中学校、ただ1校だけだということ。

 入試本番まで、ちょうど100日くらいになったとき、もう一度、花蓮を公立中学校に連れて行こうかと思いました。バチンと、目覚めてほしかったから…………。でも、この方法、一度しか使えない。二度は使えなかった。確かに「この学校には行かない」と決めた学校を、二度も訪ねる必要はありませんよね。
 ある意味、残念でした。もっとあとから、公立中学校を訪ねるというカードを切ればよかったとも思いました。ですから、もし親主導で中学受験が始まったご家庭で、まだ地元の公立中学校を訪ねたことがなかったら、どこかでこのカードを切ってもいいと思います。また、公立中学校について、なんとなく知っているという程度なら、ぜひ訪ねてみてください。もし文化祭に行く時間がなかったら、公立中学校の校舎や運動場、体育館など、門の外から確認するだけでもいい。そしてしばらく観察してみるのです。その学校に通う生徒たちは、どんな服装で通っているか。どんな雰囲気の子たちなのか…………。

子どもが何年生であっても、その学年なりに、その子なりに、いろいろなことを感じとって、子どもは目覚めると思います。だって、中学受験をしなければ、自分はその公立中学校に行くしかないのですから。



 子どもが本気になったら、これはほんとうに強いです。傍で見ていても、まったく危なげがない。凄みさえ感じました。当然、過去問に向かう気迫も違ってくる。メモチェだってバッサバッサ仕上げて、しかもしっかり理解していく。短時間で集中して、ものすごい量をこなしていきます。密度が濃いから、同じ一日の学習時間が何倍にも感じられる。


 たとえマイペースであっても、どのお子さんも、何年間か、中学受験のために勉強をしてきています。ベースはもっている。その点には、自信をもっていいと思う。加えて、ギリギリまで力をだしきっていない分、潜在的な余力は計り知れない。頭が疲れていないだけに、本気になったら、ぐんぐん伸びると思うのです。

もし今、子どもが本気になったら――――まだ、あと3ヵ月もある! 
 
花蓮の最後の1ヵ月を思いおこすと、3ヵ月間、本気で取り組んだらすごいことになると思う。だからこそ、親は、使える手があったら、全部使ってほしい。あるときは突き放して、子どもを本気にさせて、またあるときは子どもをおだててのせて、あの手この手いろいろ試して、いっしょに中学受験を走り続けてほしい!!!!!!




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ようこそ!

 

中学受験を終了されて、いろんな感想を綴ったコメントを送ってくださって、ありがとうございました。

お返事を書きました。
今は、おたよりのページの整理が追いつかない状態ですが、少し時間をかけて、また、「風は、うたう」のページにまとめていこうと思っています。

今日も、来てくださって
ありがとう。

                      <2012年 中学受験体験記>

[かわいい]ゆのさんへ [かわいい]輝ママさんへ 
[かわいい]さくらさんへ [かわいい]アルゴさんへ 
[かわいい]みどりいろさんへ [かわいい]chanchanさんへ

[かわいい]そして最後まであきらめないで
走り抜けたみなさんへ


長い長い間、ほんとうにお疲れさまでした。
親子で走り続けることって、いいときばかりではなくて、むしろ辛いときや、投げ出したくなるときのほうが多い。それが中学受験を終えたときの、私の率直な感想でした。
でも、それを最後までやりとおしたことって、すごいことなんですよ。─── そして走り続けた、おひとりおひとりの日々を思うと、ほんとうによくやってこられたと思います。

決して、結果ではない。後悔しないこと─── それが一番大切だと、私は思っています。だって、それが生きるということじゃないですか。


その大切さを伝えたくて、あえて「全落ち」という言葉を使って、今回の記事は書きました。後悔しない日々の先にこそ、必ず道は開けてくる。たとえ、いま涙を流そうとも、たとえ少し時間がかかったとしても………。 必ず道は開けると、私は信じています。

わが子の居場所が感じられる学校に進学された方も、また合否にとらわれずに、最後までお子さん自身の意志を尊重された方も、みなさんの手のなかには、その結果以上のものが、わが子との間に確かにあると感じていらっしゃるのではないでしょうか。

そして中学受験、道半ばのみなさん、どうか今日一日を大切に。
わが子との一瞬一瞬を大切に、過ごしていってください!

                      <2012年 中学受験体験記>

[かわいい]さくらさんへ
このブログを読んでくださるみなさんへ

さくらさん、このブログが心の支えだったと言ってくださって、こんなに嬉しいことはありませんでした。
わたしのほうこそ、ありがとう!

去年、中学受験を闘った私自身、正直、辛いことが多かった。
受験ですから、競争ですから、それにママ友をつくるのがあまりうまくない私にとって、試行錯誤の日々でした。

ひどく孤独ななかで感じたり、考えたり、また見つけた方法を、できるだけ多くの中学受験をするお母さん方に知ってほしいと思って綴りました。


ひどくムラのある投稿にもかかわらず、
アクセス解析をみると、深夜でも、早朝でも、どの時間帯も、いつも、何人もの方が必ず読んでくださっているということが、
このブログを書き続ける、私の心の支えでした。
心から感謝しています。ありがとう。

                      <2012年 中学受験体験記>

 コメントのお返事について

お便りのお返事のページが、「あなたに エールをおくる」のなかにあります。
最初、お返事はいつも、トップページに掲載し、そのあと、消してしまわずに、お便りのページに移動します。このブログを読んでくださっている、みなさんに向けたメッセージでもあるので。
タイトルは「風は、うたう」────いつでも、どうぞ、訪ねてみてください。

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  風のように

さわやかに吹く風のようでありたい。
ブログデザインのイメージ「草原の風」は、私のテーマのひとつです。

                      <2012年 中学受験体験記>