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全落ちは、失敗か? [あなたに エールをおくる]

  
  結論からお話ししたいと思います。全落ちは、失敗ではない


  第一志望校めざして、何年間も準備して、その結果が残念に終わったとき、ずいぶん長い間その結果を、私は引きずりました。結果は合否という形で、はっきりとあらわれる。×を受けとめることがショックだったし、辛かった。

  中学受験を連日連戦、闘い続けるために、切りかえ作戦のことをこのブログで書きましたが、実際のところ、私はひとりになると、×の結果を抱えてくよくよとしていました。五年生のとき、もっと算数に力を入れればよかったとか、六年生の夏休み、花蓮と派手なバトルをしてでも勉強させておくべきだったかとか、もっとあのとき、もっとあのとき………と、はてしない堂々巡りを繰り返していました。
  そんな私の心の奥底の奥底の、そのまた奥底にあったのは、見栄─── はっきりといえば、欲でした。

 

  〇勝〇敗といういい方が、私は嫌いです。今の中学受験の主流だと承知してはいますが、中学受験業界なるものが主体となって作りだし、親の欲をつき、あおる言葉の匂いを感じるからです。
  子どもにとって、行きたい学校がある。親にとって、通わせたい学校がある。その学校をめざして、全力でぶつかっていく。子どもにとっても、親にとっても、ただそれだけです。とてもシンプルなことのはずですよね。
  行きたい学校を受験して、その結果が×だとしても、それは勇気ある子どもだと私は思います。親は褒めてやっていい。誇らしく思っていいのではないでしょうか。

 

  きっと、今、辛くて、現実を受けとめるのに精一杯の方にとっては、「なにをそんな……… 」とおっしゃられるかもしれません。もちろん、人間ですから、感情は別です。辛くて辛くて、悲しくて悲しくてしかたがないときは、どうか思いっきり泣いてください。涙が涸れるまで、泣いてください。
  泣いて泣いて、泣いてください。
  泣いて泣いて、泣いてください。

 

  でも、どうぞ、聞いてください。
  ×というのは、事実でしかないことを。
  この事実を、どう受けとめるか。そしてどう行動していくか。
  ─── その選択の自由は、自分たちにあるということを。

 

  中学受験は、人生のゴールではない。走りぬけるものなのです。
  わが子にとって大切なのは、わが子がわが子らしく生きていくということ。
  そして、わが子にとって、今日は人生最後の日ではない。
  明日も、そのまた明日も……… 。まだまだ、続いていく。

 

  花蓮の小学校の同級生に、全落ちして、公立の中学に通っている子たちが何人かいます。目指しているのが単なる大学受験なのか、もっと先を見据えた何かなのか、遙かな夢なのか─── 。私にはわかりませんが、自らの目標に向かって日々前進を続ける彼らは、今回の試練など、ものともせずに乗り越えていくでしょう。自らの目標を遂げていくことでしょう。全落ちという事実ゆえの潔さ、強さ、そして底知れぬパワーを、その子たちに、私は強く感じてしまいます。

  実際、中学受験の残念な結果をうけて、そこから高校、大学受験で思いを遂げるという話をよく聞きますよね。あるいは、最終的になりたかった職業に就くことができたという話も。(この点に関しては以前にもご紹介したことがある宮本 毅先生の著作の後半をご参考になさってください)
はじめての中学受験 これだけは知っておきたい12の常識 はじめての中学受験 これだけは知っておきたい12の常識


  
  その一方で、これは某有名二大私学の1つにストレートで進学できる付属女子校に勤める友人から実際に聞いた話ですが、通っている女子生徒たちは、ともかくもう、安心しちゃってるというか、小さくまとまってしまってる。もっと言えば夢をもつ前にあきらめてるような感じで、「自分の将来に対しての夢とか、目標とか……… 驚くほどないのよ。大学受験したほうが、ずっといいわよ」と話していました。

 

 

  わが子は将来、何を目指していくのでしょう。


  十代前半で、まだ、はっきりとわからない子どものほうが多いのではないでしょうか。親としてできることは、それを見守り、応援することだと私は思っています。

  そして、「中学受験に間に合わせるためにだけ、花蓮を育ててきたのではない」と、このブログで、ことあるごとに書いてきました。今も、私はそう思っています。
  それでは、何のための子育てか。

 

  生きていれば、毎日、いろいろなことが起きますよね。いいことも、悪いことも。予期したことも、予期せぬことも。大人になってからはなおさら、ですよね。どんなに避けようと思ったって、避けられないことだって、ある日、突然起きてしまう─── それが人生です。

  いいこと、悪いこと、という言い方を、今あえてしましたが、何がよくて、何が悪いかなんて、ほんとうのところは、誰にもわからない。繰り返しますが、起きたことは事実でしかないのです。いわば無色透明の、その事実に、どんなラベルを貼るのか─── その選択の自由は、いつも、自分の手の中にある。それこそが、親として、わが子に伝えることができる唯一のことではないかと私は思っています。

  そう、どんな出来事も、起きてしまった以上、変えることはできません。でも、その事実を、どう受けとめ、どう行動していくか─── 毎日毎日、平凡に思える今日一日を生きていくなかで、どう行動するか。少しずつ、ほんの少しずつでもポジティブな方向を選択することによって、起きてしまった出来事は、わが子が生きる人生のなかで、まったく異なる意味と輝きを放ちだすに違いない。そんな変えていく勇気をもつことを、親としてわが子に伝えたい。

  辛いこと、悲しいことがあったら、泣きたいだけ、思いっきり泣こう。
  やがて、少しずつでもいいから、自分の力で、立ちあがっていくんだよ。
  そして、必ず、乗り越えて生きていくんだよ。
  そうしていけば、きっと、いつか道がひらけるんだよ。
  どんなことだって、人生の糧になりうる。いや、人生の糧にしちゃえばいいんだよ。
  だから、胸を張って、生きていきなさい。
  いつも、いつも、あなたのことを見守っている。応援している。
  あなたのことを、心から、愛している。

  そう、伝えることが、親にできること─── 子育てなのではないでしょうか。

 

  全落ちは、決して失敗などではない。
  むしろ親が、全落ちを失敗だ、可哀想だと受けとめれば、その親の子どもは自分に「失敗者」「可哀想な子」というラベルを貼ることでしょう。逆に、全落ちを果敢に挑んだ勇者だと親が受けとめれば、その親の子どもは、破れはしたけれども、親が認めてくれる「勇者」だと自分に誇りをもって、胸をはって生きていく。

  事実をどう受けとめて、どう行動するか。─── わが子の前には、選択可能な日々が、無限に広がっているのです。どちらの方向に、わが子は踏み出したらいいのか。わが子を心から愛する親であれば、きっと、自然と答えは見つかる、そう思っています。そして今日一日─── 、ほんの少しでもポジティブな方向へとわが子を導き、親子ふたりで、またいっしょに進んでいくことができると、信じています。

 

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ようこそ!

 

中学受験を終了されて、いろんな感想を綴ったコメントを送ってくださって、ありがとうございました。

お返事を書きました。
今は、おたよりのページの整理が追いつかない状態ですが、少し時間をかけて、また、「風は、うたう」のページにまとめていこうと思っています。

今日も、来てくださって
ありがとう。

                      <2012年 中学受験体験記>

[かわいい]ゆのさんへ [かわいい]輝ママさんへ 
[かわいい]さくらさんへ [かわいい]アルゴさんへ 
[かわいい]みどりいろさんへ [かわいい]chanchanさんへ

[かわいい]そして最後まであきらめないで
走り抜けたみなさんへ


長い長い間、ほんとうにお疲れさまでした。
親子で走り続けることって、いいときばかりではなくて、むしろ辛いときや、投げ出したくなるときのほうが多い。それが中学受験を終えたときの、私の率直な感想でした。
でも、それを最後までやりとおしたことって、すごいことなんですよ。─── そして走り続けた、おひとりおひとりの日々を思うと、ほんとうによくやってこられたと思います。

決して、結果ではない。後悔しないこと─── それが一番大切だと、私は思っています。だって、それが生きるということじゃないですか。


その大切さを伝えたくて、あえて「全落ち」という言葉を使って、今回の記事は書きました。後悔しない日々の先にこそ、必ず道は開けてくる。たとえ、いま涙を流そうとも、たとえ少し時間がかかったとしても………。 必ず道は開けると、私は信じています。

わが子の居場所が感じられる学校に進学された方も、また合否にとらわれずに、最後までお子さん自身の意志を尊重された方も、みなさんの手のなかには、その結果以上のものが、わが子との間に確かにあると感じていらっしゃるのではないでしょうか。

そして中学受験、道半ばのみなさん、どうか今日一日を大切に。
わが子との一瞬一瞬を大切に、過ごしていってください!

                      <2012年 中学受験体験記>

[かわいい]さくらさんへ
このブログを読んでくださるみなさんへ

さくらさん、このブログが心の支えだったと言ってくださって、こんなに嬉しいことはありませんでした。
わたしのほうこそ、ありがとう!

去年、中学受験を闘った私自身、正直、辛いことが多かった。
受験ですから、競争ですから、それにママ友をつくるのがあまりうまくない私にとって、試行錯誤の日々でした。

ひどく孤独ななかで感じたり、考えたり、また見つけた方法を、できるだけ多くの中学受験をするお母さん方に知ってほしいと思って綴りました。


ひどくムラのある投稿にもかかわらず、
アクセス解析をみると、深夜でも、早朝でも、どの時間帯も、いつも、何人もの方が必ず読んでくださっているということが、
このブログを書き続ける、私の心の支えでした。
心から感謝しています。ありがとう。

                      <2012年 中学受験体験記>

 コメントのお返事について

お便りのお返事のページが、「あなたに エールをおくる」のなかにあります。
最初、お返事はいつも、トップページに掲載し、そのあと、消してしまわずに、お便りのページに移動します。このブログを読んでくださっている、みなさんに向けたメッセージでもあるので。
タイトルは「風は、うたう」────いつでも、どうぞ、訪ねてみてください。

                      <2012年 中学受験体験記>

  風のように

さわやかに吹く風のようでありたい。
ブログデザインのイメージ「草原の風」は、私のテーマのひとつです。

                      <2012年 中学受験体験記>